自動車などの製造業は、部材調達から商品の製造に至るまで、無数のサプライチェーン(部品供給網)を引いている企業が多いのはご存知のとおりだ。部品調達先で発生しうる遅延・停止がビジネスに及ぼす影響は、当然、計り知れない。
とりわけ、今年 10 月に日本を襲った台風 19 号の際は、完成品を製造する本工場は被害を免れたもものサプライチェーンの被災により工場が稼働停止に追い込まれ、製造業に深い爪痕を残したというニュースが相次いだ。
こうした状況で、より迅速に、また網羅的に各関係工場の部品調達先の被災・稼働状況を把握するには、Orbital Insight GO(オービタルインサイト・ゴー) のモバイルデータを使用した Geolocation(ジオロケーション)を活用できる。
Orbital Insight GOで、全国のサプライチェーンの部品工場の稼働状況をモニタリングし、被災時の影響・再稼働の可否などについて、迅速に判断を下せるのだ。
さらに、それぞれの工場内の稼働状況を一覧で同時に観測できるため、被害の程度や再稼働の可否も把握したうえでアクションが取れる。
上図では、パナソクニック郡山工場が復旧までに数日を要していることがわかる(グレー:土日/黄色:台風 19 号上陸)
一般認識としては、全国に広がる複雑なサプライチェーンを簡易に、準リアルタイムで監視・モニタリングするには莫大な工数を要し、難易度が高いとされている。
Orbital Insight GO では、モニタリングする多数の工場や地域を、関連するサプライチェーンにも展開できる。そうすれば、将来、新たな災害時や予期せぬインシデント発生の際に、ビジネスへの影響を迅速に把握したうえで、素早い意思決定が可能になると言えよう。